本のプロモーションノウハウ

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出版社もまちまちです(出版社の内情1)

全国に出版社は約3,200社ありますが、10人以下で運営している会社もあります。


1人で編集と営業を兼務しており、さらに社長業をおこなっている方もいます。
 

つまり出版社にこだわらなければ、約3,200社から出版するチャンスがあるといえるのです。


出版社は、総合出版社を除けば各社カラー(強いジャンル)があります。


営業が強い出版社、企画を求めている出版社、出版点数が多い出版社があるのです。

 


出版社により内情はまちまちですが、出版社に在職した体験からお伝えしますね。

 
総合出版社の一例ですが、機能は大きく分けて編集と営業の両輪です。


出版社により広告、宣伝、管理部門があります。


まず編集からお伝えします。


ジャンルは一般書(ビジネス書)、文芸書、ノベルズ、文庫、児童書、雑誌(週刊誌、月刊誌)などがあり、企画を作品に仕上げます。


各ジャンルに編集者がおり、年間を通じて出版する作品本数が決まっています。


締切に沿い、作品に仕上げて行くのです。

 


次に営業です。


取次営業、書店営業に分かれます。


出版社により取次営業(問屋)と書店営業を掛けもっている営業マンもいます。


取次営業は、新刊の配本先(書店)と配本部数を取り決めます。


他に注文書作成、フェア、セットの企画立案などがあります。


フェア、セットとは、主に出版社が既刊商品を組み合わせた商品群のことです。


企画により購入した読者へ、景品を準備することもあります。


書店へ陳列コンクールや実売数により1冊○○円の報奨金を支払ったり、読者に対して景品をプレゼントしたりするのです。


分かりやすい例として、新潮社が「新潮文庫の100冊」として毎夏フェアを開催しますね。


書店営業は、全国書店へ新刊および既刊の販売促進、フェアの受注、情報収集が業務です。


ネット書店、お客さまからの問い合わせにも対応をしています。


情報収集は、他出版社の近刊情報、書店の新規店および廃業店の情報、本の売れ行き動向をつかみ分析します。
 

出版社により、中部地区、近畿地区、九州地区などの主要都市に営業所や支店もあります。
 


広告部は、雑誌への企業広告の促進、本を通じて企業とのタイアップ企画があります。


書籍には本来広告を載せることができないため、雑誌が中心になります。


宣伝部は、新聞、雑誌を中心とした各メディアへの広告、本の販促物製作(パネル・POP・ポスター)が主要業務です。


「本自体の告知」と「本をより売り伸ばす」ためにおこなわれます。


管理部門は、在庫管理、受注管理、データ管理などがあります。

 

中小出版社は、「編集」と「営業」の両輪を中心にすべての業務に携わることもあります。


総合出版社は業務の専門性が高く分業されており、情報収集に長けています。

 
中小出版社は出版に関するすべての業務を学べる機会が多く、グロバールな視点で「モノ」、「コト」を捉えることができるのです。

 
どちらが良いとは、いえません。


経験則では、中小出版社で学んだことが総合出版社にて役立っていました。


総合出版社の営業マンでも、すべての営業業務を把握している人はいません。

 
「業務の多様化」、「流通の変化」、「販売方法がアイテムによって違う」からです。


出版社は本の出版が決まったから、販促準備に取り掛かります。


なせならば、本を売って会社運営ができるからです。


本は売って、はじめて著者と出版社の間でWin-Winの関係になるのです。

 

 

 

売れているビジネス書のキーワードをお伝えします

「売れているビジネス書には、傾向があります」と、書店店長がいっていました。

 

 

それは・・・・・

 

 

「簡単、時短、すっきり」がキーワードなのです。


現在、売れているビジネスの3つの要素です。


要約すると、わかり易く短時間で得たい情報を知ることができる本なのです。


いわば難解の上級者向けの本より、簡単な初級者向けの本の方が多いのです。


難解書を分かり易く、コンパクトにポイントだけまとめた本や、マンガで内容を伝える本があります。


実例ですが、マインドフルネスに関した本の販促をしました。


分かりそうで分からないため、図解本を購入したのです。


図解だと、かみ砕いて書いてあり、内容が伝わり易く理解を早めました。


どうしても知りたい内容や業務に関した場合は、理解を深めるために親本(原本)以外に解説書を購入する傾向にあるのです。


そこには、出版社がテーマにより入門書を出版されている理由からも分かりますね。

 

 

あと、売れているタイトルもお伝えします。


このキーワードはずっ~と、書店の棚を賑やかしています。

 

 

それはそれは・・・・・・

 

 

「一流」です。

 

 


タイトルに「一流」と入っている本は、売れています。

 

ここ3年くらい売れている「キーワード」です。


たとえば、「一流になるためのコンディション」、「一流の人がおこなっている気配り」、「一流の人がおこなってる習慣」、「一流の人がやっていることVSやらないこと」、「一流になる人Vs一流になれない人」などのタイトルがあります。


一流の判断基準は難しいのですが、読者が一流なりたいという願望に時代がマッチしているのですね。


本を通じて、一流になりたい方、あり方、振る舞い方などを知りたい読者のニーズがあるのです。


なぜならば、これだけ一流のタイトルが付いた本が出版されているからです。

 

 

 

 

 

販促をしてこのジャンルの本はすべて重版されています

出版において売れる3大ジャンルは、「男と女・ダイエット・お金」に関する本です。


そのため3大ジャンルは、雑誌の特集によく組まれているのです。


多くの読者は興味があり「知りたい」という、欲求があるのです。


さらに格言集やメンタルに関連した本や、起業本も売れるジャンルです。


たとえば格言集では、田中角栄氏や松下幸之助氏の関連本が、根強く人気があります。


時代を経ても受け継がれ、コンスタントに売れています。


売れている訳は、強いリーダーシップ層が求められているからでしょう。


メンタルに関しては、生活の指針やアドバイス、考え方などについて書かれた本が多く出版されています。


生きて行く上で、迷い、葛藤、マインドに関連した本です。


起業本も、多く出版されています。


混沌とした時代だからこそ、より一層仕事や自分自身を見直す方が増えてきているのです。


起業のハードルが、Web環境の整備によりおこない易くなったと考えられます。

 

多く出版されている本の中で、昨年から書店店頭を賑わかせているジャンルがあります。


販促をさせていただき、すべて重版を継続しているジャンルの本があるのです。

 

 

それは・・・・・

 

 

「株」関連書です。


「多くの方が、株に興味を持っているためか?」売れているのです。


株はお金に関する本ですので、売れる3大ジャンルに入ります。


売れる本は、個人差はありますが3大ジャンルを外していません。


過去の3大ジャンルの出版実績からも分かります。


出版社からすると、3大ジャンルは売れる可能性が高いですからね。


出版社は売れるジャンルやテーマを探しています。


3大ジャンルに限らず、出版点数は増えています。


それだけ、売れる本が求められているのです。


売れる本は、テーマと切り口次第により決まるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面白い出版販促企画があります

夏は大手出版社を中心に文庫フェアが、大々的に多くの書店で開催されます。


アイテムは統一されており、どこの書店でも同じです。


唯一違うのは書店の規模により、本のアイテムと冊数が異なるのです。


出版社在籍時にフェアの企画をしていたのですが、出版社にも事情があるのです。


フェアは、多くの売上が見込めるのです。


ただ出版社の企画が書店のニーズにマッチしているとは、限らないのです。

 

そこである書店は、面白い販促企画を立てたのです。


多くの企画は出版社が考え書店へ提案するのですが、ある店長は違ったのです。

 

 

その企画は・・・・・・・

 

 

出版社へ、棚1段を提供したのです。


棚1段に面陳列(本の立て表紙を見せる)が7点、入ります。


出版社を7社募り、各社1点のみ面陳列をするのです。


新刊、既刊は問いません。


売れるであろう本や、売り出したい本を選ぶのです。


営業マンは、商品選定を必至に考えます。


なぜならば3週間陳列をして、一番売れた本は棚1段を1カ月独占して活用できるからです。


この書店はチェーンだったので売れた本は、同チェーンへ紹介されます。


本が売れ出す、きっかけ創りの一例です。


営業マンも書店員さんも面白がり、大いに盛り上ったのはいうまでもありません。


ですが残念ながら、今は閉店しています。

 

もうひとつ、面白い販促企画をお伝えしますね。


ある書店店長からお招きをいだだき、参加しました。


書店員さんが主催している「広島カープの会」という、仕事を交えた懇親会があります。


書店店長と営業マンにおける人脈で、80人くらい営業マンが集まり会場は熱気でムンムンです。


広島カープのユニホームを着た方や帽子をかぶった方を中心に、各々贔屓にしているプロ野球チームのファンが集います。


断然広島カープファンが多いのですが、巨人ファンとして参加しました。


アウェイ感はありますが堅苦しくなく、和気あいあいとした雰囲気で開催されたのです。


ポイントは懇親会が中心で、飲みながら仕事をすることなのです。


内容はプロ野球に関した本を持っている出版社が会場でプレゼンをして、売れそうな本を投票により取り決めるのです。


プレゼン中に贔屓なチームの本が紹介されると、出版元の違いはありますが手拍子やメガホンを持ち、ヤンヤヤンヤと応援をするのです。


入賞した本は、書店での陳列と出版業界誌に掲載されます。


さらにスポーツ誌の記者も参加しており、記事として新聞に掲載されるのです。


そのため遊びの要素は万歳ですが、営業マンはかなり真剣です。


改めて出版業界には「熱烈なプロ野球ファンが多くいるんだなぁ」と、感じた会合だったのです。

 

そういえば野球の流れで出版業界を中心として、毎春開催される野球大会があります。


出版社在籍時に、参加していました。


編集者、営業マン、総務部、宣伝部から野球経験者中心のチーム構成で臨んだのです。


ちなみに中学まで野球をしており、社会人になり草野球チームを結成して楽しんでいました。


大会は他チームで高校球児だった方もおり、やはり群を抜いてうまかったですね。


ですがある年運よく、上から2番目のブロックで優勝をしたことがありました。


日頃、接することがあまりない方と交流を得て、結束を深めたのです。

 


話がそれました。


企画はテーマを決め面白がり、実行するものです。


企画は社内、社外を含め多くの人を巻き込んだ方が楽しいのです。


営業マンと書店員さんは、日頃から本を売るための企画を考えています。


まだまだ企画次第で本は、売れるのです。

 

 

 

 

 

 

 

書店では新刊より既刊の方が売れている

書店店頭では、新刊がワゴンや多面陳列(1冊の本が多く陳列されている状況)にて、にぎやかです。


新刊は華やかに見えますが、実は売上は既刊の方が多いです。


その訳は棚差しになっている既刊の方が、新刊より多いからです。


読者からすると、新刊在庫が豊富と認識され頭に刷り込まれるのです。

 

棚差し本は、年に1冊以上売れる本が大半です。


通常、棚差し本は年間3冊~5冊くらい売れると継続して陳列されます。


棚差しは、売れた実績がある本が並んでいるのです。


ほとんどの場合は、新刊で売れ行きが落ちて棚差しになりますが、平積みから棚差しになる本は、書店員さんが決めます。


特に文庫と新書は、単行本と比べると有利ですね。


毎月新刊が出版され通常1カ月平積みされた後、棚差しになるからです。


文庫や新書の棚差しは、品揃えとして陳列されているのです。

 

もしかしたらあなたの本が棚差しだと、「売れない」と思っていませんか?


棚差し本は売れています。


特に児童書は平積みより棚差しの方が、売れるのです。


名著として世代を超えて読み継がれている本が、多くあるのです。


永久定番と、いわれています。


売れ続けているので、書店の棚に長く陳列させているのです。


たとえば、書店10,000店に年間1冊売れたとしも10,000部です。


既刊で年間10,000部売れる本は、売れている本なのです。

 

定番には「グリとグラ」(なかがわりえこ/おおむらゆりこ福音館書店) が、あります。


出版されて50年経ちますが、売れ続けています。


何回も重版がされており、多くの書店の棚にあります。

 

本は棚差しから売れ出す場合もあります。


たとえば、本がメディアで取り上げられたり、芸能人や俳優など影響力のある方が本を紹介していただいた場合です。


世界の中心で、愛をさけぶ」(片山恭一小学館)は、柴咲コウ氏が帯にコメントを書いて売れ出しました。


新刊ではなく、既刊になり売れ出したのです。


タイミング次第で本は、売れて行きます。


そのためには、あなたの本が書店へ陳列されていることが大切なのです。

 

 

 

出版実現の方法

企画書はあるのですが、出版社へどうアプローチすればよいのですか?


よく聞かれる機会がありますので、お伝えしますね。


その前に、出版社が発刊しているジャンルを知っていますか?


出版している本の傾向です。


Webサイトで、知ることができます。


総合出版社は、多くのテーマを扱っています。


反対に専門出版社は、ビジネス書を中心に発刊している会社もあります。


まず出版社の発刊している、本のジャンルを調べるのです。


本のイメージが沸かない時は、書店へ行き調べることを薦めします。


出版社の特性や出版ジャンルを知ってから、行動をするのです。


いきなり出版社へ、企画書を送ってはいけません。


そうしないと、出版の決まる可能性が低くなるからです。

 


実例でお伝えします。


在籍していた出版社には、毎日のように企画書が届いていました。


届いた企画書はダンボールに山積みになっており、編集者が目にする機会は少ないのです。


編集者に聞いたのですが「100企画書あった場合採用される企画書は1つあるか、ないか」と、言っていたのです。


実際にダンボールにある企画書を見ると、様々な状態なのです。


企画書とプロフィールのみ、原稿と企画書がセット、返信用封筒が入った様々なものがありました。


企画書を見ていくと、企画書以前に出版社のカラーにマッチしていないのです。


出版されている本の傾向を調べず、ただ送ったと思われる企画書が多いのです。


そのため、出版社の発刊している傾向を掴んでから送るべきなのです。


出版社のイメージや規模から判断して、無闇に企画書を送っても出版実現は遠いのです。

 

出版社によっては、企画書を募集している会社もあります。


ぱる出版、あさ出版成美堂出版ディスカヴァー・トゥエンティワンきこ書房、セルバ出版などがあります。


あなたが出版をしようとしているジャンルから、出版社を選ぶのです。


企画書を送る前に、出版されている本の傾向を掴むのは必須です。

 


他の方法として、出版プロデューサーへ依頼をする方法もあります。


費用はかかりますが、出版へのゴール時間が短縮されます。


出版業界経験者、元編集者、著者の方、出版コンサルタントの方などがいます。


方法は講座形式、グループ形式、個別対応など様々です。


依頼判断基準は、出版においての実績を目安にします。


本をプロデュースした冊数と、書店で本を見たことがあるかで判断をします。


本の中には、あとがきや著者プロフィール頁に出版プロデューサーの名前が書かれている場合もあります。


専門家に任せた方が、出版実現の近道になるはずです。


すでにあなたは、多くの経験からご存じのはずです。


餅は、餅屋です。


もちろん、個人で出版につなげた著者も中にはいます。


ただ、時間がかかります。


出版をする方法は、いくつもあります。


あなたは、どうしますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電子出版の現状

電子出版が騒がれています。


ただあなた自身を売り込んで行くためには、得策ではありません。

 

 

理由は・・・・・

 

 

編集者がなく、文章におけるチェック機能がない。


信頼性が高くない。


無料もしくは、低価格である。


頁数が少なくても出版できるため、濃い内容まで伝えられていない。


Webのみの販売のため、広く告知の必要がある。


などがあります。

 

出版社社長から電子出版の売れ行きについて、聞いた話があります。


商業出版されている出版社ですが、「電子出版は多くて300冊、通常だと100冊以下」と言われていました。


出版社でさえ、苦しんでいるのです。


電子出版が悪いと、言っている訳ではありません。


出版をする順番が違うのです。


商業出版をして、電子出版をする流れが良いのです。


読者からすると、本の出版が難しいから電子出版をしたと考える方や捉える方もいるからです。

 

よくよく考えてください。


商業出版された著者は、プロの編集者が携わっています。


言わば本にする価値や必要性があるから、出版をする訳です。(商業出版の場合)


本を商品として捉え、販売することがベースになっています。


本を出版した実績があるからこそ、電子出版が活きるのです。

 

また電子出版は商業出版より簡単に発刊できるため、集客に活用されている方がいます。


しかし、ブランディングに繋がったという著者を聞いたことがありません。


ただ、電子出版で売れてジャンルがあります。


マンガです。


あと、ドコモのαマガジンは好調です。


月額400円で180誌が読めるのです。

 

出版業界では、2010年に電子出版ブームが起きました。


大手出版社を中心として、各社が電子出版に取り組んだのです。

 

 

結果は・・・・・

 

 

読むためのハードとコンテンツであるソフトの足並みが、揃わなかったのです。


ハードの仕様により、ソフトのフォームが違ったのです。


そのため、出版社はコンテンツ制作費が高く付いたのです。


ただ、各種学校で検定教科書(小学校・中学校)が紙から電子書籍に変更されたら、一気に電子出版は伸びると推測します。


大学や専門学校のテキストは市販されていますが、検定教科書は国が無償で給与しています。


国が本気で乗り出せば、出版市場形勢がガラッと変わるのも時間の問題です。


後押しとして、若者は生まれた時から携帯やスマホがあり、電子出版において違和感がなく受け入れ易い状況にあります。

 


紙がまだ良い出版社もあります。


地図を発刊している出版社です。


山を登る方は紙の地図が良いと、言われています。


山全体が俯瞰できることや、Web活用の際に電波が届かない場所や繋がりにくいところがあるからです。

 

全体的には、時流は電子出版の方向へ向っています。