本のプロモーション・ノウハウ

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書店が減ってきている

書店は時代とともに、変わってきています。


1990年代の書店は、100坪位のロードサイド店が多くありました。


当時はモノや情報を追いかけていた時代であり、書店が情報発信基地だったです。


ロードサードの書店が全盛で、本も売れ書店もまだ元気でした。


本+CDおよびビデオレンタルの併合店もあり、遊びやライフスタイルの場として、特に若者に人気があったのです。

 


2000年代は、ショッピング゙モールの出店が流行りました。


ショッピングモールに300~500坪の書店が多くでき、1日モールで過ごせる遊び場となっていたのです。

 


2010年代は、300坪~500坪位の大型店や駅中にある書店が増えて来ています。


反対にロードサード書店は元気がなくなり、閉店する店舗も目立ってきたのです。


駅構内にある書店は坪数が小さいながらも、集客力があり活況でした。

 


現在は、1日に3店舗~5店舗以上の書店が閉店しています。


特に老舗店が多いのです。


書店は情報発信基地といわれてきましたが、現在では得たい情報をWebで簡単に取れます。


ネット書店のAmazonの台頭が、大きいのです。


出版業界では当初Amazonは潰れるといわれていましたが、現在では飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びています。


読者にとって最大のメリットは、本を入手できるスピードです。


多くの本は当日から翌日に、届きますからね。


Amazonの在庫コントロールと、在庫管理方法は目を見張るものがあります。


ただ特定の本を購入する際はAmazonは便利ですが、書店で偶然見つけた本の喜びや本をお宝のように探すのも楽しいものです。


書店は、本の見せ方やリアル書店ならではのイベントで勝負をしているのです。

書店は何を売っても良い!

最近、書店で本以外の商品を見かけます。

 

 

 

それは・・・・・

 

 

 

すでに、ご存じですね。


文具や玩具、カフェを併設しているのです。


なぜならば、利益率がよいのです。


本の利益は、1冊売って22%です。


たとえば1000円の本における利益は、出版社690円、取次(問屋)90円、書店220円となります。


ただ本は利益が少ない変わりに、返品ができます。


文具は原則買取ですが、利益率は本よりよいのです。


カフェに至っては、原価は定価の10%以下の場合もあります。


学生時代にファーストフードで、アルバイトをしていました。


その際にアイスティの原価を知り、驚いたのです。


定価の5%以下です。


ハンバーガーは、定価の約4分の1です。


当時ハンバーガーは200円で販売されていましたが、原価は59円だったのです。


東京に書泉グランデという書店が、あります。


多くの商品は、マニア向けに特化しています。


鉄道や精神世界、アイドルなどの商品を販売しています。


マニアやファンにとっては、垂涎ものの商品があるのです。


本だけに留まらず、カードやこの店だけでしか入手できないプレミアム付きの商品も中にはあります。


マニアやファン向けの商品は、高額でも売れますからね。


書店員は、いっていました。


もはや書店は、本や雑誌以外の商品を売っていく時代なのです。


いかに、品揃えで読者に来店していただくか?

 

 

 

今後書店に必要なのは・・・・・

 

 

 

モノではなく、「場」の提供です。


慌ただしい日々を少しでも忘れられる、非日常を得てもらう場の演出と提供なのです。


「ゆったりする時間」、「ひとりの時間」、「癒される時間」の演出です。

 

書店内でお客さまの滞留時間が長ければ長いほど、商品の購入につながる可能性は高まります。


書店では、場の演習が大切になってきています。


いわば、ライフスタイルの提案やコミュニティの場を提案しているのです。


ショッピングセンターとやモールとは違う、書店ならではの演出です。


セミナー、講座、サイン会、講談、落語などのイベントも強化しています。


それは書店が、生き残るための戦略なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

売れる装丁(カバー)は?

本の装丁(以下、カバー)により、本の印象も変わります。


本は、目立った方が売れます。


いかに読者に「気づいてもらうか」です。


書店では、白と黒を基調にしたビジネス書のカバーを多く見かけます。

 

 

 

なぜでしょうか?

 

 

 

カバーは、4色を活用すれば目立ちます。


ですが4色にすると、2色(白と黒)と比べるとコストが高くなるのです。


本は、配色により目立ちます。


たとえば、黄色と赤色です。


ご存じ、マクドナルドの基本配色です。


遠い場所からでも、一番目立つ配色なのです。


学生時代マクドナルドでアルバイトをしており、社員にロゴについて聞いたことがあります。


配色は研究をして、最終的に「赤色と黄色に決まったんだ」と、いっていました。


確かに遠く離れは場所からでも、マクドナルドの看板は目を引きますからね。

 


ユニクロも目立ちます。


白と赤の配色です。


デザインも素晴しいのですが、ロゴを見ると一発で分かります。


テニスの錦織選手のウェアを見ると、「ロゴ」が目立ちますからね。


企業からすると、イメージカラーとなりブランドになっているのです。

 


信号機の赤、黄、青も考えられた配色と、聞いたことがあります。

 


本のカバー配色は、出版社が決めます。


あなたの本の内容にマッチしたカバーを、デザインしてくれます。


編集者は、プロのデザイナーに依頼している場合が多いのです。


デザインはデザイナーがカバー案を3つくらい創り、時に修正をして決まります。


編集者がカバーを決めあぐねている場合は、営業マンに意見を求めて来る機会もありました。


営業マンは書店で多くのカバーを見ており、トレンドを知っているからです。

 

そうそう、あとピンクと黒の配色のカバーも目立ちますね。


ピンクは、ショッキングピンクです。


神田昌典氏の初期の本は、ピンクでした。


それはそれは、書店で目立っていましたよ。

 


まだあまりないと思いますが、オレンジ色も穴場です。


ドぎつい、ショッキングオレンジです。


穴場だと思うのですが、いかがでしょうか。


編集者にカバーの配色を提案するのは、可能です。


本はカバーの配色により、売れます。


まずは、書店で目立つことで読者に本の存在に気づいてもらうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新聞広告はいらない!?

新聞配達者さんと、集金日に雑談をしました。


「新聞購読者数が減っている」というのです。


果たして新聞広告は、読者へ届いているのでしょうか?


新聞には、本や雑誌の広告が載ります。


新聞により、新刊や売れている本の情報を得ることができます。


新刊は本が出版されたことを伝え、読者への購入喚起を促します。


新刊の「気づき」を狙っているのです。


売れている本の広告は、証拠が書かれています。


重版や書店でのランキングインなどの情報です。


本の状況を知らせているのです。


新聞広告により本のタイトルやテーマを知り「本を読みたい」という、衝動にかられる時もあります。


ただ、出版社の広告出稿が減ったのは事実です。


出版社役員から聞いたことが、あります。


毎月出稿している新聞広告を隔月にして、テストをしたそうです。


本は、毎月定期的に出版している文庫です。


編集者および営業マンからは、「売上が下がるから止めてください」と非難を浴びたようです。

 

 

 

気になる結果は・・・・

 

 

 

売上は、変わらなかったのです。


新聞広告は効果測定や費用対効果を見極めるのが、難しいといわれます。


なぜならば、出版される本における内容や作家により違いがあるからです。


初版部数や作家の知名度によっても、変わってきます。


さらに、広告の打ち出し方(掲載する本数)にも左右されます。


本の実売から判断をするしかないのが、現状なのです。


最終的には、今までの習慣から新聞広告を出稿していましたが、見直したのです。


あくまでも一例ですが、テストから得た結果だったのです。


出版の新聞広告は、読者ターゲットにより異なります。


新聞と本および雑誌の読者層が、マッチしないと売れません。


新聞購読者のボリュームゾーンは、40代以降と聞きます。


Webより紙の方に、親しみがある世代だからです。


新聞広告には40代以上が読みそうな、週刊誌や月刊誌の定期的な広告があります。


AERASPA!、Story、週刊文春週刊新潮週刊現代週刊ポストなどです。


さらに、話題の本、売れている本、力を入れて売り出そうしている本などを多く見かけます。


新聞の購読者数は減少していますが、本は読者層にマッチすれば売れるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたは第一人者ですよ!

いつも、著者と販促の打ち合わせをする際に感じることがあります。

 

 

 

それは・・・・・

 

 

 

謙遜される方が多いのです。


著者となった「気概」が、足りないのです。


多くある本の中で出版社があなたを著者として認め、出版につながったのです。


出版社は、売れない見込みの本を出版しません。


いわば、あなたは書いたテーマにおける第一人者なのです。


あなたは「本を書いた」実績があります。


本は、誰でも出版できるわけではありません。


ただし、商業出版の場合です。


商業出版の場合、より多く売るために編集者から文章の変更依頼があります。


書きたい、伝えたい内容や書いた文章をバッサリ切り取られる場合もあるのです。


出版社は本を核として、商売をしているからです。


自費出版の場合は、あなたの書きたい内容で出版ができます。


ただし出版をするにあたり、自費出版の場合は費用がかかります。


商業出版、自費出版ともに出版には変わりはありません。


大事なことは出版にあたり「覚悟」が、必要なのです。


本当の戦いは、出版後にあります。


あたなが本を出版する目的は、何ですか?


本を出版するだけでは、ないはずです。


本を売って、あなたの事業につなげることのはずです。


謙遜している場合では、ないですよ!


出版はゴールではなく、本を売ってこそゴールです!


さあ、売りましょう!


やがで出版により知名度が上がり、ブランディングされ、第一人者として認識されて行くのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

価格に左右されない本は売れる

ビジネス書の価格は、1,200円~1,600円が大半です。


価格は安いことに越したことはないのですが、出版社にも事情があるのです。

 

 

 

それは・・・・・

 

 

 

紙質、印刷、製本、デザインなどの製造原価を考慮しないとなりませんが、多くは頁数と初版部数に関係があります。


購入者心理として200頁以下の本が2,000円の場合、高く感じるはずです。


初版部数が10,000部以上の場合は、1,200円以下の場合があります。


ビジネス書の場合、1,400円が多いゾーンですね。


現在の出版事情では初版部数は、3,000~4,000部が多いのです。


販促をさせていただいた著者や出版社からのヒアリングからも分かります。


高額本は、刷部数が少ないのが現状です。


たとえば5,000円する本でも、初版を1,000部にして採算が合うように出版しています。


高額本で売れた本が、あります。


21世紀の資本(トマ・ピケティ著、みすず書房)は728頁、5,940円です。


高額本を購入者する読者にとって、価格は関係ありません。


本に対する期待と不安もありますが、最終的には納得して購入しているのです。


出版社は、価格付けに慎重なります。


価格により売れ行きに違いが、出るからです。


ビジネス書の場合は、200頁前後の本は1,200円~1,600円の価格帯が多くあります。


1,800円の本の場合は、高く感じるはずです。


本から得たい読者の状況により異なりますが、価格より欲求が上回る本が売れているのです。


価格に左右されない本は、売れている本なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出版社が毎月新刊を発刊するカラクリ

出版社が毎月新刊を発刊するには、訳があります。


実は、取次との関係にあります。


取次とは何でしょうか?

 

 

 

それは・・・・・

 

 

 

出版業界の問屋です。


取次の主な業務は、出版社から書店へ本や雑誌を運送します。


ですが、他の機能もあるのです。


金銭管理です。


多くの出版社は、書店から受注した本を取次を経由して届けます。


反対に書店からの返品もあります。


取次は出版社と書店での取引で発生する納品から入金まで、管理をしているのです。


仮に出版社が各書店へ請求書を発行して入金まで管理をすると、膨大な取引数になります。


書店は全国に約14,000店あり、各書店とのやりとりは時間がかかります。


売掛金を回収することも場合により、あるかもしれません。


出版社からすると、取次と口座を開けば書店からの未入金がないため安心なのです。

 


しかし、出版社はもろ手を挙げて喜ぶ訳ではありません。


取次からの入金サイトは各出版社により、違いがあるのです。


新刊の場合、発刊後6カ月後に入金があるケースが大半なのです。


出版社と取次との取引条件となっており、全国の書店へ本が流通される反面、入金サイトに問題があるのです。


出版社の中には、黒字倒産があります。


売上はあるのですが、入金サイトにより資金がショートするのです。


入金サイトが発刊後6カ月後となると、7カ月以降毎月新刊を発刊しなければ、取次から入金がないのです。


そのため、出版社は毎月本を出版している場合が多いのです。


これこそが、出版社が毎月新刊を発刊するカラクリなのです。

 


出版社の中には、取次との取引条件(卸価格)が合わないと考える会社もあります。


その際は、出版社が書店と直取引をしているのです。


出版社は、書店での棚の管理から入金管理までおこないます。


書店への本の供給は、運送会社を活用しています。


または出版社が、車で搬入(納品)や搬出(返品)を実施しているのです。


いずれにしても、出版社営業マンの人数は多くなります。

 


考え方次第ですが著者からすれば、本を出版できる機会が増えているのです。


これが、出版業界のビジネスモデルなのです。