本のプロモーション・ノウハウ

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書きたいことは1つに絞る

著者は本を出版するに当たり、書きたいことは多くあります。


読者は多くのことが書いてあると、迷います。


著者は、伝えたいことのみを書くべきなのです。

 

 

そうなんです。

 

 

読者へ1つのことを伝えれば、よいのです。


あれもこれも伝うようとするから読者は、消化不良を起こすのです。


1つの気づきを、与えるのです。


たとえば起業に関した本なら、起業のやり方、起業のあり方、集客、税金などがあります。


起業する前は、誰もが悩みます。


果たして、うまく行くだろうか?


準備は万端だろうか?


おこなう分野の競合他社は多いか?


ターゲットは間違いないか?


資金は大丈夫か?


市場はあるか?


など、多岐に渡ります。


読者は、起業に関して知りたいことだらけなのです。


本を読んで「気づき」と「ヒント」が欲しいのです。


ですが1冊の本で、すべての内容を深く伝えるのは不可能です。


読者からすれば、まとまった情報は欲しいのですが、本では紙面の関係で内容が薄くなるのです。


そのため、1つに特化して情報を伝えるのです。


読者は全体を俯瞰した薄い内容より、ポイントに絞った濃い内容が欲しいですからね。


著者の伝えたい気持ちは分かりますが、多くの内容を盛りすぎないようにしましょう。


ただ、出し惜しみはいけません。


読者は、見破ります。


本の価格以上に多くの「気づき」を与えている本が、売れているのです。 

出版業界には3匹のどじょうがいる?

出版業界には、神話があります。

 


それは・・・・・

 

 

 3匹のどじょうが、いるのです。

 

売れている本の側には、類書が3冊出版されているという意味です。


誰もが出版をすると、ベストセラーを狙います。


ですが、どの本がベストセラーになるか分かりません。


新しいテーマで出版するより、売れているテーマを追随する本があります。


「嫌われる勇気」岸見 一郎著・古賀 史健著/ダイヤモンド社が、ベストセラーになりました。


アドラーに関する本は、既に3冊以上出版されています。


ただね、売れている本を追随した本が、ベストセラーになることはないのです。


出版社からすると新しいテーマで勝負をするより、すでに売れている本の市場があるところで勝負をする傾向にあるのです。


しかし追随した本も売れますが、ベストセラーになった本はますます売れます。


類書を購入する読者は、ベストセラー本を購入する機会が多いからです。


さらに深く知りたいという、欲求があるのです。


本は芋づる式に売れていくのが理想です。


本はどのタイミングで、売れるか分かりません。


ただ本を出版したら、いつでもブレイクする可能性を秘めています。


出版の醍醐味ですね。


あなたは、新市場を作りますか?


それとも、市場に乗りますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1冊の本ができるまで関わる人数は?(出版社の内情6)

1冊の本ができるまでに本の種類にもよりますが、出版関係者を含め15人の担当が関わります。


1.著者


2.出版社役員


3.編集者


4.出版社営業マン


5.カメラマン


6.デザイナー


7.装丁家


8.校正者


9.印刷会社


10.紙会社


11.製本会社


12.取次(問屋)


13.運送会社


14.倉庫会社


15.書店員

です。


他に出版プロデューサー、販促サポート会社、広告会社などがあります。


企画から本になるまでには紆余曲折があり、必ず締切があります。


決められた日までに業務を遂行させないと、ならないのです。


もし、締切までに間に合わない場合は多方面に迷惑がかかります。


とくに、発売日が遅れると営業マンと書店員が困ります。


大型企画本(初版部数が多い本)であればあるほど、書店での陳列するスペースを確保しているからです。


スタートの原稿が締切までに入稿されないと、すべてのスケジュールが狂います。


そのため編集者は著者の尻をたたいたり、眺めたりして伴走者として進行していきます。


たとえばスケジュールが押している場合、本ができるまでの工程を詰めます。


特に印刷、製本での時間調整をすることが多くありました。


時には印刷会社へ始発で行き頼み込みをして、何とか発売日に間に合ったこともあります。


本ができるまで、ドラマがあるのです。


本はチームプレイで完成します。


お互いを助け合い、協力体制でのもとで出版されているのです。


仕事といえばそれまでですが、人とのつながりから成り立っており「絆」を感じます。

そんなにデータは重要?(出版社の内情5)

出版社は「ばくち産業」、「ギャンブル性が高い」、「会社員でありながら、事業家のにおいがする」などの意見を伺います。


しかし様子が変わってきています。


「どんぶり勘定」から「データに基づく管理」へ変わってきたのです。
 

多くの書店は売上、配本、返品、実売、店頭在庫データを開示しています。


書店がデータを開示することは、状況をガラス張りにすることですが、英断だと思います。


なぜならば出版社にとり書店のデータは、販売戦略上おおいに役立っているからです。


ですがデータを過信すると、「冒険をしない」、「弱気になる」、「守りに入る」などの言い訳の材料にもなります。


現場で「自分の見たものしか信じない」、「経験則」も大事なファクターとなります。


実売データはあくまでも過去の結果であり、未来に反映することができても現在に生かせる可能性は低いのです。

 

いっぽう書店では店頭在庫の状況が分かり、お客さまが検索機で本を探すことにより業務の軽減につながっています。
 

以前は、書店で目当ての本が探しきれない時に書店員の力に頼っていました。


しかし、期待していた本の内容とミスマッチが生じる場合もあります。


せっかく書店員さんが本を探してくれたため、購入しなければならないという心理状況に陥いっていたのです。


現在は自分自身で検索機で本を探すことにより、安心して本を選ぶことができ心理的負担もなくなりました。
 


データ開示により、業界内がスムーズに業務が進行するための新しい取り組みもおこなわれています。


たとえば、企画書を審議する際に類書の売れ行き動向を分析して、出版するか否かの参考にしています。


編集者の中には、出版する企画のネタ探しに活用しています。


出版社はデータを分析して、売れる本の企画や販促ツールとして生かせるかが鍵を握っているのです。

本を売るための攻防(出版社の内情4)

新刊を販促するに当たり取り決めることは、多くあります。


「初版部数」、「書店への配本数と店舗数」、「帯」、「パネル」、「広告を掲載する新聞、交通広告」などがあります。


取り決める販促会議では、議論が絶えません。


たとえば重版部数を決める時は、営業マン(外勤者)とデータマン(内勤者)との間で意見がぶつかります。


重版部数を決定するのは、データマンです。


営業マン:「レジ前に陳列しているから週50冊は売れる!」


データマン:「返品部数を考えているのか?」


営業マン:「この書店が起点となり全国へ広がる。今重版しないと機会損失につながる」


データマン:「データを見たのか?週売は5冊だ!3カ月後に返品になる」


営業マン:「データだけで判断をするな!在庫が潤沢にあればさらに売れる!」


データマン:「ふざけるな!絶対に重版はしない!」


営業マンVSデータマンとのやりとりです。


営業マンとデータマンとは、意見が合わないことが多いのです。


本には、「売れるタイミング」があります。


今日売れていた本が、翌日に売れなくなることも良くあるのです。


営業マンは、「より良い陳列場所を確保するため」、「さらに売上を伸ばすため」にデータマンに訴えます。


データマンは、「返品率を重視しながら、過剰在庫にならないため」に本をコントロールします。


最終的には1冊の仕上がり(適正販売部数)を重視します。


データマンである重版担当者の気持ちも分かります。


しかし重版を細かくし版を重ねることも必要ですが、大ヒットの本に育ちません。


実際に重版を渋っていた本が、重版を繰り替して30万部を突破した実例もあります。


さらに日の目を見なかった本が、他出版社から出版されてベストセラーになった本もあります。


発売後即重版をした本の出来上がる日が遅く、売れ行きが鈍くなったこともあります。


重版した本を書店へ搬入しましたが、販売機会を逃して返品につながったのです。


重版に正解はありません。


「経験」と「勘」を生かし、時として勝負をする本もあります。

 

営業マンとデータマンには、立場の違いにより乖離があるのは当然です。


ただいえることは営業マンは納得した重版部数が決まれば、必至に販促をします。


売れている本を、さらに売り伸ばしているのです。


これが本来の販促の姿なのです。

 

義理と人情の世界(出版社の内情3)

古い体質ではありますが、やはり「人ありき」の業界です。
 

たとえば同じ著者の本を違う出版社から出版する場合、著書の動向を教えてもらう場合があります。


出版後の「売れ行き」、「重版部数」、「在庫数」、「返品数」、「実売数」までを教えてもらいます。


聞く方は、懇親会や会合などにて面識がある人が良いのです。


面識がなく教えてもらうことも可能ですが、面識があった方がスムーズにことが運びます。


以前部下が面識のない営業マンに対して、発行部数を聞いてこっぴどく叱られたことがありました。


突然、面識のある出版社社長から電話があり「御社の○○さんは失礼ではないか」、「山本さんだから、教えているんだよ」と大目玉をもらったことがあります。


本来ライバル会社に販売動向を伺うことは、他業界ではあり得ないことです。

 

銀行から転職して来た役員に聞いてみましたが、「銀行ではあり得ないこと」といっていました。

 

同様に単行本は同内容を文庫にて、他出版社から出版をする場合があります。


その際に面識ある営業マンに連絡を取り、販売状況を教えてもらいます。


通常は、単行本を発刊した出版社から出版されますが、著者の事情や編集者同士のやりとりによって決まることもあるのです。


出版社からすれば、1冊の本にて2度商売ができるメリットがあり頻繁におこなわれています。

 

さらにサイン会を書店で実施する場合は、営業マンが近隣書店へ挨拶に行きます。


サイン会開催を知らせずに実施することも可能ですが、お互い気持ち良くするための配慮です。
 

サイン会をする書店の売上は上がりますが、近隣書店は売上がありませんからね。


サイン会に限らず言葉で商売をしている関係上、日頃のコミュニケーションを大事にしている業界なのです。


出版業界は「義理と人情の世界だなぁ」と、飛び込んで分かるまで時間はかかりませんでした。


面白い業界なのです。

出版社で驚いたこと(出版社の内情2)

通常の出版社は、勤務時間が不規則です。


「ほぼ家に帰らず1年中会社にいる猛者」


「徹夜明けで朝帰りをする女性」


「懇親会後、会社に戻り赤ら顔で業務をする方」


「直行直帰の営業マン」


など色々な人がいます。


ある面人材の宝庫です。


自由度が高い分、「自己管理能力」が問われます。


人と人のつながりで業務が成り立っているため、コミュニケーション能力(雑談を含め)の高い人が多いのです。


1つの議題を1時間以上、話し続ける人もざらにいます。


コミュニケーションといえば、「お酒」は欠かせません。


業務上、懇親会、パーティー、宴会が多く、仲間意識が強いためムラ社会であるといわれています。


「自己管理ができるか、できないか」、「業務を納期までに仕上げられるか」この2点がクリアできる方が出版社向けの方なのです。


自由度が高い分、好きなことをしているので時間に関係なく、業務を遂行している人が大半なのです。


特に編集者は朝に業務を終え一旦帰り、昼頃に出社する人も珍しくありませんからね。

 

さらに出版社は、「不夜城」です。


特に編集関連の部署は正月でさえ、電気が点灯しています。


「情報を商売」としている以上、必然です。

  
Webにある情報以上の「ネタ」を収集することが必須であり、常に「スピード」が求められています。


あとね、出版社に入社当初、編集者の服装がラフなこと、営業マンは基本スーツであることに違和感を持っていました。


編集は自由な発想から、営業はお客さまに面会する機会が多いためです。


最初は、不思議な感じでしたが慣れれば問題はありません。


社風により違いはありますが営業内でオールシーズン、ネクタイをしないのは一部の役員を除き私だけのようでした。