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義理と人情の世界(出版社の内情3)

古い体質ではありますが、やはり「人ありき」の業界です。
 

たとえば同じ著者の本を違う出版社から出版する場合、著書の動向を教えてもらう場合があります。


出版後の「売れ行き」、「重版部数」、「在庫数」、「返品数」、「実売数」までを教えてもらいます。


聞く方は、懇親会や会合などにて面識がある人が良いのです。


面識がなく教えてもらうことも可能ですが、面識があった方がスムーズにことが運びます。


以前部下が面識のない営業マンに対して、発行部数を聞いてこっぴどく叱られたことがありました。


突然、面識のある出版社社長から電話があり「御社の○○さんは失礼ではないか」、「山本さんだから、教えているんだよ」と大目玉をもらったことがあります。


本来ライバル会社に販売動向を伺うことは、他業界ではあり得ないことです。

 

銀行から転職して来た役員に聞いてみましたが、「銀行ではあり得ないこと」といっていました。

 

同様に単行本は同内容を文庫にて、他出版社から出版をする場合があります。


その際に面識ある営業マンに連絡を取り、販売状況を教えてもらいます。


通常は、単行本を発刊した出版社から出版されますが、著者の事情や編集者同士のやりとりによって決まることもあるのです。


出版社からすれば、1冊の本にて2度商売ができるメリットがあり頻繁におこなわれています。

 

さらにサイン会を書店で実施する場合は、営業マンが近隣書店へ挨拶に行きます。


サイン会開催を知らせずに実施することも可能ですが、お互い気持ち良くするための配慮です。
 

サイン会をする書店の売上は上がりますが、近隣書店は売上がありませんからね。


サイン会に限らず言葉で商売をしている関係上、日頃のコミュニケーションを大事にしている業界なのです。


出版業界は「義理と人情の世界だなぁ」と、飛び込んで分かるまで時間はかかりませんでした。


面白い業界なのです。