1冊の本ができるまで関わる人数は?(出版社の内情6)
1冊の本ができるまでに本の種類にもよりますが、出版関係者を含め15人の担当が関わります。
1.著者
2.出版社役員
3.編集者
4.出版社営業マン
5.カメラマン
6.デザイナー
7.装丁家
8.校正者
9.印刷会社
10.紙会社
11.製本会社
12.取次(問屋)
13.運送会社
14.倉庫会社
15.書店員
です。
他に出版プロデューサー、販促サポート会社、広告会社などがあります。
企画から本になるまでには紆余曲折があり、必ず締切があります。
決められた日までに業務を遂行させないと、ならないのです。
もし、締切までに間に合わない場合は多方面に迷惑がかかります。
とくに、発売日が遅れると営業マンと書店員が困ります。
大型企画本(初版部数が多い本)であればあるほど、書店での陳列するスペースを確保しているからです。
スタートの原稿が締切までに入稿されないと、すべてのスケジュールが狂います。
そのため編集者は著者の尻をたたいたり、眺めたりして伴走者として進行していきます。
たとえばスケジュールが押している場合、本ができるまでの工程を詰めます。
特に印刷、製本での時間調整をすることが多くありました。
時には印刷会社へ始発で行き頼み込みをして、何とか発売日に間に合ったこともあります。
本ができるまで、ドラマがあるのです。
本はチームプレイで完成します。
お互いを助け合い、協力体制でのもとで出版されているのです。
仕事といえばそれまでですが、人とのつながりから成り立っており「絆」を感じます。