ストーリー棚で本を売る
書店には多くの本が、所狭しと並んでいます。
本を売るため、見せ方の工夫をしているのです。
新刊を山積みにしている書店、既刊を懸命に売る書店、本をPOPで目立たせている書店など様々です。
書店には、個性があります。
本を売るためは、多くの仕掛けがあるのです。
面白い書店があります。
この本を読む方は、「あの本もを読むだろう」と、推測して本を陳列しているのです。
書店から、読者へ本を提案しているのです。
これをストーリー棚または、文脈棚をいいます。
たとえば、起業したい方がいるとします。
起業をする前には、多くの段階があります。
起業全般の流れ、業界研究、税務、事務処理、法律、経営、経理、組織、営業など、学ぶべきことが多くあります。
起業に関連した本を棚に並べるのです。
また、起業をするにあたりメンタル面も大事です。
不安を克服、悩みや迷いから抜け出するために、格言や偉人の言葉が支えとなる場合もあります。
起業関連書とメンタル関連書を集め、棚にまとめるのです。
Amazonでは、「この本を購入した方は、この本を購入しています」という、提案があります。
思わず「ポチッ」と、購入することを狙っているのです。
書店でもAmazon同様にストーリーに合わせて、必要な本の提案をしているのです。
あと、書店では売れている本の隣に売れている本の類書を並べて陳列しています。
売れている本に引っ張られて、売れる効果を期待しているのです。
実際にアドラー本が売れた時には、既刊の関連書が多く陳列されていました。
既刊でも書店に陳列され、売れて行くのです。
多くの書店が、おこなっている本を売る方法です。
もしかしたらあなたは「既刊になった本は売れない」と、嘆いていませんか?
嘆く前に、売れている本や多く陳列されている本を探し出版社に提案をするのです。
著者が、出版社に提案することも大事な販促のひとつなのです。