売れているビジネス書の傾向
ビジネス書の傾向として、短時間で読めるかがキーワードです。
ビジネスマンは、多忙です。
伝えたい「エッセンス」や「ノウハウ」をコンパクトにまとめた本が、売れているのです。
たとえば、中谷彰宏氏や千田琢哉氏の本が該当します。
両者に共通している点は、行間がギッシリ詰ってなく内容は充実しています。
中谷彰宏氏の本は目次がキャッチコピーとなっており、本文もまとっており短時間で読めるのです。
しかも事例が豊富で伝わりやすく、理解できるのです。
さらに誰もが悩んでいると思われる事柄を時流に合わせて、うまくキャッチコピーを駆使して表現しています。
支持されていることは、出版点数からも分かります。
毎月新刊が、2点くらい出版されています。
本を量産して、棚を中谷棚に占領する作戦です。
書店員も売れない本を陳列するはずがないので、売れているのです。
新刊が出版されたら、先月の本を棚差しになる流れです。
大型書店に平積みや面陳(棚で表紙を立てて陳列)された本が、常時ある状態につながっているのです。
同様に千田琢哉氏の本は、中谷彰宏氏のフォームにそっくりです。
千田琢哉氏は中谷彰宏氏ほど、本を量産していないのですが出版を継続していおり、読者に支持されているのです。
現在のビジネスマンのニーズを、確実にとらえています。
反対に、行間が詰まっている本があります。
一例をあげると、マーケティングだったらコトラーやダンケネディの本は、読むのに時間がかかります。
じっくり読めば理解は、深まります。
ただ、売れている本は短時間で読める本が売れているのです。
やはり、読者は時間がないのです。
そのため本からは、ひとつ学ぶポイントがあればよいのです。
本が売れるポイントは文字数ではなく、いかに読者へ伝えたいことが届くかです。
通常、本1冊に必要な文字数は7万~10万文字です。
中には無駄に頁数を稼いでいる本もありますが、読まないと分からないですかね。
そのため、できる限り売れている本は読むべきなのです。
売れている本は、何かしらの理由があります。
ただ、売れている本があなたが求めている内容にマッチしているとは、限らないのも事実です。
ですが、反対に得ることも多いはずです。
そこが、本の醍醐味なのです。