本のプロモーション・ノウハウ

ブログはじめました

出版社が毎月新刊を発刊するカラクリ

出版社が毎月新刊を発刊するには、訳があります。


実は、取次との関係にあります。


取次とは何でしょうか?

 

 

 

それは・・・・・

 

 

 

出版業界の問屋です。


取次の主な業務は、出版社から書店へ本や雑誌を運送します。


ですが、他の機能もあるのです。


金銭管理です。


多くの出版社は、書店から受注した本を取次を経由して届けます。


反対に書店からの返品もあります。


取次は出版社と書店での取引で発生する納品から入金まで、管理をしているのです。


仮に出版社が各書店へ請求書を発行して入金まで管理をすると、膨大な取引数になります。


書店は全国に約14,000店あり、各書店とのやりとりは時間がかかります。


売掛金を回収することも場合により、あるかもしれません。


出版社からすると、取次と口座を開けば書店からの未入金がないため安心なのです。

 


しかし、出版社はもろ手を挙げて喜ぶ訳ではありません。


取次からの入金サイトは各出版社により、違いがあるのです。


新刊の場合、発刊後6カ月後に入金があるケースが大半なのです。


出版社と取次との取引条件となっており、全国の書店へ本が流通される反面、入金サイトに問題があるのです。


出版社の中には、黒字倒産があります。


売上はあるのですが、入金サイトにより資金がショートするのです。


入金サイトが発刊後6カ月後となると、7カ月以降毎月新刊を発刊しなければ、取次から入金がないのです。


そのため、出版社は毎月本を出版している場合が多いのです。


これこそが、出版社が毎月新刊を発刊するカラクリなのです。

 


出版社の中には、取次との取引条件(卸価格)が合わないと考える会社もあります。


その際は、出版社が書店と直取引をしているのです。


出版社は、書店での棚の管理から入金管理までおこないます。


書店への本の供給は、運送会社を活用しています。


または出版社が、車で搬入(納品)や搬出(返品)を実施しているのです。


いずれにしても、出版社営業マンの人数は多くなります。

 


考え方次第ですが著者からすれば、本を出版できる機会が増えているのです。


これが、出版業界のビジネスモデルなのです。