価格に左右されない本は売れる
ビジネス書の価格は、1,200円~1,600円が大半です。
価格は安いことに越したことはないのですが、出版社にも事情があるのです。
それは・・・・・
紙質、印刷、製本、デザインなどの製造原価を考慮しないとなりませんが、多くは頁数と初版部数に関係があります。
購入者心理として200頁以下の本が2,000円の場合、高く感じるはずです。
初版部数が10,000部以上の場合は、1,200円以下の場合があります。
ビジネス書の場合、1,400円が多いゾーンですね。
現在の出版事情では初版部数は、3,000~4,000部が多いのです。
販促をさせていただいた著者や出版社からのヒアリングからも分かります。
高額本は、刷部数が少ないのが現状です。
たとえば5,000円する本でも、初版を1,000部にして採算が合うように出版しています。
高額本で売れた本が、あります。
21世紀の資本(トマ・ピケティ著、みすず書房)は728頁、5,940円です。
高額本を購入者する読者にとって、価格は関係ありません。
本に対する期待と不安もありますが、最終的には納得して購入しているのです。
出版社は、価格付けに慎重なります。
価格により売れ行きに違いが、出るからです。
ビジネス書の場合は、200頁前後の本は1,200円~1,600円の価格帯が多くあります。
1,800円の本の場合は、高く感じるはずです。
本から得たい読者の状況により異なりますが、価格より欲求が上回る本が売れているのです。
価格に左右されない本は、売れている本なのです。